「二年後には不景気になる。しかも不景気だけどインフレになるので厄介ですよ」と話してくれました。コロナ禍において政府が借金を増やした結果、二年後にやってくるのは返済です。それまでに経済が上向いてくれば良いのですが、そうでなければ返済不能に陥る事業所が出てきます。金融機関は不良債権発生に備えて資金を積み立てているとも聞きますが、未返済が増加すると金融不安につながります。
今できることは「今から不景気を予測して備えておくこと」です。コロナ禍という異常事態ですから経済を維持するために通貨を供給し続けることは回避できませんが、返済の時期が到来して返済不能になることを懸念しています。
もうひとつの懸念材料がエネルギーコストの上昇です。既に原油は1バレルあたり80ドルを突破していることや、天然ガスも高騰しているので、今冬は電力コストが上昇すると予測されています。電力コストの増大は製造業を始め全産業に影響を及ぼすので、物価の上昇と国際競争力の低下へとつながるものです。原油価格は不透明ですが1バレル100ドルになるとも言われていますし、1バレルが200ドルまで高騰するとも言われています。このように不景気の下でのインフレの危険性があるのはエネルギーコストの増大が現実になっているからです。一国で制御できるものではありませんが防衛策を検討する必要があります。
現実になるかどうか分かりませんが、不景気だけれど物価が上昇する最悪の状況も考えて難しいことですが今から防衛策も考える必要があります。
自動車修理工場経営者と懇談、将来の自動車業界の見通しについて語ってくれました。
社長が「修理工場の将来は明るくないのですよ」と言うので「電気自動車になっても水素自動車になっても関係ないのでは」と質問しました。
「自動運転車が普及してくると事故が減少します。と言うよりもなくなります。事故が無くなると私のような修理工場は仕事が出来なくなるのです」という話です。
「自動運転車になると事故はなくなるのでしょうか」という質問に対しては「メーカーが多額の資金を投じて開発しています。それを市場に投入するのですから、限りなく安全性を追求した車になっています。不安全な車を市場に出すことはありませんから、自動運転車が出てくると修理工場は厳しくなるので、多角化など将来のあり方を今から考える必要があります」と答えてくれました。業態が変わると仕事も変わります。
和歌山市議会議員に挑戦した時の皆さんと懇談の機会を持ちました。初挑戦の時の大変さは今でも覚えていますが、皆さんも同じ思いを持ちながら「大変だったけれども楽しかったと思います。あれがあったから挑戦することの凄さを体験できましたし、現役の方もそれまで接点の少なかったOBさんとも連携することもできました。何よりも平坦な日常を激変させてくれました。あの経験がなければ、もっと早くに役員を退任していたと思います。選挙では毎回のようにハラハラさせてくれましたが、その分思い切りやれたと思います。人生の節目になるような出来事を経験させてもらったので、そんな経験をさせてくれた片桐さんに感謝しています」と嬉しい言葉を伝えてくれました。
振り返ると苦労をかけ通しでしたが、いつも支えてくれて、自分のことよりも僕のことを優先してくれていました。「人のために尽くす」。言うのは簡単ですが実践することはとても難しいことです。役員として何年間も支えてくれて、退任してからも選挙戦では指揮を振るってくれています。
いつも支えられていることを実感し「期待に応えなければ」と思うばかりです。まだ道半ばですが、これまでの道のりを懐かしく思い「よくやって来られたな」と思います。多くの方の支えに感謝しています。